校長室から
3月に入ると何となく気分が浮き立ちます。
季節の変わり目は人々の新しい出発の時期にも当たり、入学卒業、就職転勤など人生の節目も多くは3月に経験します。
志明館の生徒たちも進級に備えて春休み期間中も心を整えて過ごすようにと全校朝礼で呼びかけました。
朝礼ではこの後、一枚の写真を見せて話を進めました。
「この写真は70年前の私です。皆さんのように丁度前歯が生え替わる頃でした」。
子供達に驚きと笑顔が広がりました。
私の母は当時結核を患い、それが私にまで移って幼稚園にはほとんど通えず、
自宅安静を余儀なくされていました。
そんな境遇のためか、やがて読んだ野口英世の偉人伝に感化され医者になろうと目標を定めました。
「結局お医者さんになって病気を治すことは出来なかったけれど、子供たちの心を整え・鍛える、志明館の館長になりました。
子供の頃に考えていたことは、今でもはっきりと思い出します。
と言うことは、君たちも今学んでいる偉人伝や友だちとの出会いが50年後、70年後の人生に役立つかもしれないのですよ」
志明館で「10歳までに何を学ぶかが、その後の人生に大きく影響する」と言い続けている意味を、我ながら再確認する思いでした。
(館長 山口秀範)