学校法人博多学園|小中一貫校「志明館」

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ごあいさつ

子供たちの瞳をキラキラと輝かせたい。
自分の未来にワクワクできる「本物の自分らしさ」を。

 ゼネコン社員時代にアメリカやイギリスといった先進国からアフリカなどの発展途上国まで、世界の国々をこの目で見て来ました。長年の海外駐在生活を終えて日本に帰国し、まず驚いたのは子供たちの目が輝きを失っていたことです。貧しい国の子供の方がよほど元気で生き生きと暮らしています。「どうして日本の子供たちは元気がないのだろう」「なぜ皆がこんなにもつまらなそうな表情をしているのだろう」と危機感を抱き、「どうすれば日本の子供たちの目を再びキラキラと輝かせられるだろう」と教育再生を志したのです。
 国を問わず子供たちを明るい未来へと導くのは私たち大人の務めであり、教育の現場に課せられた使命です。では日本の教育はどうなのか、クラス全体を一人の担任が受け持ち、教科書中心に教える旧態依然としたシステムのまま進化を止めています。それでは子供たちを世界で通用する突出した人財へと育てるのは無理です。横一列に並ばせることに注力し、没個性を増進してきた日本の教育では、子供たちが「自分のやりたいことは何だろう」「自分は何を成すために生まれてきたのか」と自問自答することの大切さを教えられないのです。
 そんな教育を受けて育つ子供たちの将来に対して、私と同じ不安を感じていたのが八尋太郎さんでした。「子供たちの輝かしい未来のためには、日本の教育を変えるしかない」と意気投合した私たちは、教育改革を本気で実現させるべく、経済界を中心に多くの方から賛同をいただき、小中一貫校志明館を創立しました。各界のリーダーが求める次世代の人物像などについて入念なヒアリングを行い、豊かな人間性を身につけるための学習環境やカリキュラムを煮詰めるなど、開校まで実に16年以上の歳月を費やしました。
  子供たちは無限の可能性を秘めています。まるでスポンジのようにすべてを吸収する力があります。素晴らしい国日本に生まれ、その未来を担う誇りを、大人が子供たちに伝えられているでしょうか。子供たちの目に輝きを取り戻すためには、自分で考え、自分の道を見つけて、世のため人のためにその道を極める教育が必要です。志明館で学ぶ子供たちは自立に向けて着実に歩み始めています。親も子供も共に導く志明館にどうぞご期待ください。

志明館 館長 山口 秀範

柔軟な思考を持ち、周囲との調和を大切にする
『しなかやにとがった』真のリーダーへ。

 大手鉄鋼会社に勤めていた鉄鋼マン時代に、管理職として高卒・大卒含め200人以上の社員を統括していました。その時に感じたのは、高学歴でも柔軟性が乏しく、『周囲とコミュニケーションを取りながら問題を解決へと導く力』が圧倒的に不足しているということ。そこに日本の教育の問題と世界を相手に競争力を失いつつある現状との関係性を感じ、教育に問題があることを認識しました。ちょうどその頃、父親の叔父が開校した学園の跡を継ぐことになり、生まれ育った福岡に戻り、学校法人博多学園の理事長の職に就きました。
 博多学園には7つの幼稚園がありますが、いずれの園でも園児たちの元気な挨拶やいきいきとした表情、のびのびと過ごす姿は見るたびに圧倒されるほど素晴らしいものです。一方、高校生になる頃には挨拶や敬語などの常識的な部分すら欠けてしまっている。その原因を考えた時、幼稚園から高校の間、つまり小・中学校の義務教育期間にあるのは明白でした。この義務教育期間を『空白の9年間』にしないために、経済界の方々と協議を重ね、強固な協力体制のもとで創立したのが小中一貫校 志明館です。
 教科書とノート、鉛筆だけで頭に詰め込んだ暗記力を横並びに競い合う日本式の教育はとうの昔に限界が来ており、世界から大きく取り残されています。志明館では、アナログとデジタルを融合させて生徒ごとに個別最適化した教育レシピの構築に取り組みながら、タブレット等のICT(情報技術)を活かすことで授業を効率化し、生徒たちの『豊かなでしなやかな人間性』を育む世界基準の教育に力を注いでいます。
 時代が求めているのは、柔軟な思考を持ち、他者の価値観を受け入れることのできる真のリーダーです。暗記を中心とした学力だけでは周囲とコミュニケーションを取りながら問題を解決したり、物事を成功へと導くことはできません。個性という言葉に甘えて周囲との調和や関係性の構築を放棄したら自身の道が狭まってしまいます。生徒一人ひとりを高い志と豊かな人間力を持つリーダーへと育てる『世界基準の教育』を根付かせることができれば、日本は再び世界から尊敬され、目標とされる国へと返り咲くでしょう。
 志明館の掲げる『しなやかにとがれ』という言葉には、生徒一人ひとりが自分の可能性を広げ、世界を飛び越え、未来を追い越していこうという思いが込められています。志明館の卒業生全員が様々な分野で先頭に立って社会や世の中をリードする未来を目指しながら、関係者一同、全身全霊で日本の教育改革に取り組んで参る所存です。

志明館 校長 八尋 太郎
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